2010年10月9日土曜日

おひとりさま。


映画「シングルマン」を観ました。

主人公の、というよりも監督自身の、
息が詰まるほどの美意識が美しい。


物語は、愛する人を交通事故で失い、
悲しみにもがき苦しむ初老の男性が、
死を覚悟した時から周囲との関係に、
少しずつ光が差してくる、というもの。

主人公は大学教授という社会的地位。
しかし“ゲイ”という決して公言できない、
“マイノリティ”として生きてきたことが、
物語の重要なベースとなっています。

血のつながりのない、赤の他人に
本当の自分をさらけ出し、16年間、
という歳月で絆を築き上げてきた。
そんな、かけがえのない相手を、
突然、失ってしまったとしたら・・・。

悲しみゆえ死を覚悟してしまうのも、
無理はないのかもしれない、と思う。

でも、生きていれば救いが必ずある。
今、この瞬間を生きることが、大切。
というメッセージを、受け取りました。



「ほぼ日刊イトイ新聞  脳の気持ちになって考えてみてください。第10回」
http://www.1101.com/ikegaya2010/index.html

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